出張先の金沢で素晴らしい展覧会を見た。
我が文明:グレイソン・ペリー展ヘンリー・ダーガーの強い影響を受けているらしいが、アウトサイダー・アートの文脈とはちょっと違う気もした。
とにかく、作品がモノとして美しく、可愛く、かつ笑えて、同時に先鋭的でしかも思慮深い感じがする。
美術展に行ってこれほど嬉しかったのは久しぶりだ。
あと同じ美術館のもうひとつの展覧会では、ソフィ・カルの「ヴェネツィア組曲」などがあった。
こちらは21世紀美術館のこだわりなのか、キャプションというか説明が英語だったので、見てもちゃんと読んで理解する人は少ないんじゃないかと思う。少し残念な気もする。
(この作品は
『本当の話』として翻訳もされているので美術館で見るより本で読んだほうがいいのかもしれない)
私自身はこのとき、ちょうどポール・オースターの
『Travels in the Scriptorium』を読みはじめたところだったので、オースター風のちょっとした偶然を感じた。
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