2011年9月16日

電子書籍『みんなの庭』

音楽ではなく、本業であるライターとしてのお仕事です(え、そんなはなし知らないって?)。
脇坂敦史『みんなの庭~岡本太郎からカレル・チャペックまで。庭をめぐる18の物語』
「哲学の庭」としてある企業が出していたフリーマガジンに連載していたものを、まとめました。
時代も分野も異なる18人が庭とどんな風に付き合ったのかいうのがテーマですが、ゆるい庭論にもなってます。地味だけど、たぶん類書はあまりないんじゃないかなあ。

IPhone、IPod Touch、IPad版のほか、Android版もあります。電子書籍というものがこれからどうなっていくのか、さっぱり分かりませんが、ぜひこの機会に読んでみてくださいませ(有料です)。

以下、目次です。

まえがき
岡本太郎 「太陽の塔」の地下にはベラボーな庭が眠っている
ウォルト・ディズニー ディズニーランドの原点はバックヤードの鉄道遊びだった
白州次郎 「従順ならざる日本人」の知られざる隠遁生活
ジョン・レノン ガーデナーがいなくなったあとの庭を想像してごらん
宮沢賢治 理想郷、イーハトーブの挫折した花壇づくりプロジェクト
愛新覚羅溥儀 ラストエンペラーの庭師への「改造」は成功したのか?
イサム・ノグチ 地球を庭にする夢は、少年が置いた石からはじまった
内田百閒 いなくなった猫を思い出すから、庭を見ることもできない
武満徹 庭は見るだけのものではない、聴くものである
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 「星の王子さま」は愛するバラのもとへ帰れたのか?
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) ヘルンさん、あなたの愛した庭はまだありますよ
クロード・モネ 印象派の庭は、園芸ブームと日本への憧れがつくった
大河内傳次郎 昭和の大スターが求めた、映画では決して残せないもの
ジャン・アンリ・ファーブル 昆虫がいれば、どんな荒れ地もエデンの園となる
永井荷風 独身者にとって恐ろしいのは家庭の女か、庭の花か
デレク・ジャーマン 荒野のパラダイスは原子力発電所を借景とする
松下幸之助 「経営の神様」がつくった庭で2つの哲学がぶつかった
カレル・チャペック 園芸家は如雨露をもったロボットの夢を見るか

参考文献


2011年9月12日

夏のらいぶ

しばらくライブから遠ざかっていたが、8月後半から9月にかけてはなぜか3回も続いた。
うち2つは、スーパーギタリストの加藤崇之さんの企画・座長で、柳家小春師匠と3人の日本語ボサノヴァ一座という試み。
加藤さんと小春師匠のデュオは、これをやってもらうために訳してきたんじゃないかなーと思うくらいに素敵な演奏を聴かせてくれた。
ボサノヴァとして優れているのはもちろん、借り物じゃない、日語の歌が日本の音楽に乗っていると感じられる。

写真は、谷中ボッサでいい感じのお二人。

(photo by yagi)

もう一回は、岡野勇人さんのお誘い。
鍵盤ハーモニカ4人+パンデイロでショーロを奏でるというすごいバンド「けんはもよん♪」とご一緒させていただいた。
これも素晴らしいライブを見せてもらった。
私は久しぶりにビリンバカ前田さんのパーカッションと数曲合わせてみた。

歌詞ができてまだ数日、ほやほやの「カリニョーゾ」を練習なしで合わせるという神業(?)。


こっちは、お馴染み「ブラジルの水彩画」