2008年1月17日

アウェイ

先週末はミュージシャンである兄が主宰しているエレクトロニカ系(?)・イベントに出演した。
その名も「ベルリン・カフェ」というこの月一のパーティは、普段、穏やかなマニアたちが最新機器のツマミをいじってニンマリしている、という印象だったのだが、今回は新年拡大版で、まるで東京最先端のクラブイベントみたいなノリになっていた(まあ、大袈裟だが)。
そんななか、へなちょこなボサノヴァの弾き語りを披露することになった私は、完全な「アウェイ」状態であった。
私のライブを盛り上げてくれるいつもの失笑は、もちろんなし。
ろくに演奏を聴いている様子もなく、小さな音はお喋りの渦にかき消えていくのであった(笑)。
ちょっと辛くもあり、気楽にもなった私は、特にどうということもない演奏を終え、次のDJに席を譲ったが、後で聞いてみるとちゃんと演奏を聴いてた人もいて、冷や汗をかいた。
どんな状況でも、手を抜いた演奏をしてはいけないのである。
「アウェイ」の試合は、他にもいろんな意味で「ホーム」の何倍も勉強になった。
たとえば音響面もそのひとつである。
状況に応じた音づくりというのは、やはり演奏者のほうで考えなければならないと思った。
もしかしたら、選曲も間違っていたかもしれない。