2007年9月4日

くるくる

先日、『メヴレヴィー教団のセマーの儀式 日本公演』を見に行った。
日本では旋舞教団なんて言われている、くるくる廻る、アレである。
↓こんな感じ。



なんというか、「芸能として」、すごく洗練された舞台であった。
しかし、私は予備知識がないので、いろいろ分からないことだらけである。
そもそも今年はルーミー生誕800年(!)だとかいう話なのだが、
私はなんとなくこの人、ペルシャの詩人・思想家というイメージをもっていた。
でも歌はやっぱりトルコ語だったんだろうか。
やたらに民族や宗教の違いを超えた博愛主義みたいなことを強調してたから、たぶん、何語かなんて重要じゃないんだろう。
でも、近代国家の政策として教団自体は禁止されたともいうし、それが今トルコ政府の観光キャンペーンと一体になってるんだから、その辺の事情はなんか複雑である。

子どもの頃くるくるまわったことを、観客はみんな思い出してたに違いない。
だが、そういう共有できる体験や文化の普遍性みたいなのを超えて、ヘンな世界であることも事実だ。
神がかり状態を目指す舞踊は世界にたくさんあれど、くるくる廻るという直接的な方法を取り入れ、
かつこれだけの完成度があるというのは、スゴイことのように思える。