2009年5月29日

ポエジーは悪徳につながっている

新しく訳した曲をふたつ。

Que Reste-T-Il de Nos Amours(I Wish You Love)

古いシャンソンらしい。私は例によってジョアン・ジルベルトから入ったが、
なんか暗い歌だなと思っていた。というか、私が真似すると妙に陰気になってしまう。
フランス語でうたっているのを聴くと、意外にそうでもない。
こういうふうに、カヴァーのカヴァーをするとき、原曲に戻らないとどうしていいか分からないということはよくある。

Linda Flor

これはいまだによく分かっていない。
禁断の恋を可愛く歌うエロさ、みたいな感じかと思ったのだが、まったくの誤訳かもしれない。
この歌の意味や背景について、知っている方はぜひ教えてください。

本を一冊。
私にとっては珍しい本を読んだ。佐藤和歌子『角川春樹句会手帖』。
なかなか面白かった。詩というものの正体を何となく見たような感じもする。それはけっこう俊敏な筋力みたいなものだし、もしかしたら音楽もかなりそうだろう。詩は善良さより、悪徳との親和性が高いのか。私としては、できれば善良路線を進んでいきたいんだけど、そんなことではだめかもしれない……。
ま、だめでもいいけど。

2009年5月27日

暗がりの子どもたち

クラブといえば、大音量の音楽、そして照明は暗い。
子どもたちは結構そんな環境を楽しんでいるようだった。
ミラーボールなんて、結構家にひとつあると、便利な子育てグッズになるかもしれない……。

暗くてよく見えませんが……。


カエルでごろごろ


子どもといえば「豆事情」です

2009年5月18日

子連れファミリーもゆったり楽しめるイベント

こんなイベントに出演させていただきます。私のライブは、16時くらいから40~50分程度の予定です。





Object Recordsがお送りするSunday Afternoon Party ”marble” の第3弾
日曜の午後ということで深夜に遊びに出かけるのは ちょっと…って人や
子連れファミリーなども気軽にゆったり楽しめるパーティーです。
★禁煙(喫煙スペース有り)★赤ちゃんスペース有り などなど

今回は前回に引き続き日本語ボサノバを優し~い歌声で聴かせてくれるOTTさんの
ライブやDJがほのぼのとした日曜の昼下がりを演出します。

marble vol.3

2009.5.24(SUN) Open:14:00-20:00
Door:1500/1d
at Orbit
 東京都世田谷区太子堂5-28-9 J&I bld B1F  
 Tel:03-3411-3810

Live
OTT (http://www006.upp.so-net.ne.jp/ott/)

Dj
Fulore (OBJECT)
Sano
JOE McCOY (TOROT)

Leslie (OBJECT)


Radio
http://std1.ladio.livedoor.jp:8000/orbit.m3u

Info
http://www.objectrecords.com
http://www.orbit.ne.jp

ミニアチュール

しばらく、読書記録を書いてなかった。
面倒なので、面白かったものから何点か思い出して書こう。

ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
これは、文学部一年生の教科書にしたらぴったりなんじゃないかという、非常によく書けた本。いわゆる読書好きにも、読書が好きかどうか自信をもっていえない人(私はわりとこのタイプ)にも、お勧めです。

小説では、オルハン パムク『わたしの名は紅』。
ちょっと長くて翻訳は読みにくいが、テーマが面白く、かつ一応推理小説仕立てにもなっているので、最後までたどり着いた。


細密画といえば、なんといっても面白いのは山田和『インド ミニアチュール幻想』だろう。ちょっと調べたら、『インド細密画への招待』なんていう新書も出ていたので、さっそく買ってみた。とはいえ、『わたしの名は紅』を読んだ後に眺めたいのは、ペルシアやトルコの細密画である。というわけで思い切って訳もわからず洋書を注文してみた。リスキーだなと思ったが、意外によかった。眺めているだけで楽しい。

2009年5月17日

もうひとつ映画

先日、気楽な映画をみたいと書いたが、結局ボサノヴァ映画ではなく、『スラムドッグ$ミリオネア』にいってきた。
うーん、いまひとつかなあ。『トレイン・スポッティング』をとった監督という時点で、あまり期待しないほうがよかったかも。実は、これの原作小説『ぼくと1ルピーの神様』は前に読んだのだが、そのときの感想が、「映画化するとよさそうだなあ」というものだったので、きっと面白いだろうと思いこんでしまったのである。


「辛い境遇にある子どもたちの話」っていう意味では、ふたつの映画は少し似ている。
で、ハナ・マフマルバフの映画が、本気でつくりすぎちゃって辛い、怖い、というものだったとすれば、
こちらは、なにか本気さが足りないような、しかも奇跡や物語の力も信じていないような、中途半端さが伝わってくる……。しかし、味にうるさいグルメみたいで、嫌な感じだなあ(私が)。

2009年5月14日

「子供の情景」

はシューマンで、「子供の領分」がドビュッシーだったっけ。
この映画のタイトルは、どう考えたって「恥辱のあまり崩れ落ちたアフガニスタンの仏様」だろう。
邦題のせいにするつもりはないが、わりと無防備な状態でふらりとこの映画を見て、あまりに怖いのでびっくりした。
ほとんど、恐怖映画である。
子役は素晴らしいし、ハナ・マフマルバフの才能もすごいと思う。だけど、これは何かやりすぎという感じを受ける……。


気楽な映画を見たくなってしまった。
たぶん、こちらはかなりお気楽でありましょう。
でも、こういうのを喜んで見てる人々には、ちょっと上の映画も見て怖がってほしい気もする……。
爆弾よりも本を。