対象は違うが、過去のある事件にこだわり、取材と時代的な考察を行ったという点で、この2冊は似ているのかもしれない。
なんとなく湿った感じのする文体に、(自分にとっての)同時代感のようなものを意識させられ、気持ち悪かった。
どちらも、それなりに面白いのだが、著者の個人的な思い入れの強さが、どうも邪魔に感じられた。
別に主観的な書き方が悪いというのではない。
テーマが重いというのなら、余計に、からっとした文章にしたほうがよいのではないかと思うのだ。
悲しい歌を悲しそうに歌う、というスタイルが、あまり好きじゃないのと似ているかも。
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