2009年5月29日

ポエジーは悪徳につながっている

新しく訳した曲をふたつ。

Que Reste-T-Il de Nos Amours(I Wish You Love)

古いシャンソンらしい。私は例によってジョアン・ジルベルトから入ったが、
なんか暗い歌だなと思っていた。というか、私が真似すると妙に陰気になってしまう。
フランス語でうたっているのを聴くと、意外にそうでもない。
こういうふうに、カヴァーのカヴァーをするとき、原曲に戻らないとどうしていいか分からないということはよくある。

Linda Flor

これはいまだによく分かっていない。
禁断の恋を可愛く歌うエロさ、みたいな感じかと思ったのだが、まったくの誤訳かもしれない。
この歌の意味や背景について、知っている方はぜひ教えてください。

本を一冊。
私にとっては珍しい本を読んだ。佐藤和歌子『角川春樹句会手帖』。
なかなか面白かった。詩というものの正体を何となく見たような感じもする。それはけっこう俊敏な筋力みたいなものだし、もしかしたら音楽もかなりそうだろう。詩は善良さより、悪徳との親和性が高いのか。私としては、できれば善良路線を進んでいきたいんだけど、そんなことではだめかもしれない……。
ま、だめでもいいけど。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

コメントは突然に。

そうそう、そうなのよ。
詩歌というのは人間のドロドロしたぶぶんを端的に表現しやすいんではないかと思う。
ボードレールにしろ、ポーにしろ。
最近、宇都宮病院の石川文之進(八十年代にリンチ事件で患者を二人殺した悪徳病院の主犯)が幻冬舎から短歌の本を出版しているのを新聞の広告で見たときもそう思った。
当時は院長だったが今はのうのうと短歌なぞ作って暮らしとるのかコノヤロー。

OTT さんのコメント...

はじめまして。
突然のコメントありがとうございます!
私のイメージでは悪のほうが建築的というか構造がしっかりしててて、
善のほうがぬぼーっとしてるんです。
まあ、あくまでもいい加減なイメージですが(笑)。