面倒なので、面白かったものから何点か思い出して書こう。
ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
これは、文学部一年生の教科書にしたらぴったりなんじゃないかという、非常によく書けた本。いわゆる読書好きにも、読書が好きかどうか自信をもっていえない人(私はわりとこのタイプ)にも、お勧めです。
ちょっと長くて翻訳は読みにくいが、テーマが面白く、かつ一応推理小説仕立てにもなっているので、最後までたどり着いた。
細密画といえば、なんといっても面白いのは山田和『インド ミニアチュール幻想』だろう。ちょっと調べたら、『インド細密画への招待』なんていう新書も出ていたので、さっそく買ってみた。とはいえ、『わたしの名は紅』を読んだ後に眺めたいのは、ペルシアやトルコの細密画である。というわけで思い切って訳もわからず洋書を注文してみた。リスキーだなと思ったが、意外によかった。眺めているだけで楽しい。
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