読んでいた本は、なぜか20世紀クラシック音楽に関するものが多かった。
岡田暁生『「クラシック音楽」はいつ終わったのか?―音楽史における第一次世界大戦の前後』
これは入門編という感じ。
モードリス・エクスタインズ『春の祭典 新版――第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生』
背筋が凍るほど恐ろしく、しかし面白い本。やや極端な見解も含まれるが、とても刺激的だ。
アレックス・ロス『20世紀を語る音楽』1、2
このテーマ(20世紀クラシック音楽の通史)にしては、確かに読みやすい。
上下巻でボリュームがあり、最後は気が遠くなってきたが、ミニマルとか比較的なじみのある話になってくると、じわじわ感動してくる(長い本というのは、こういう意味のない感動成分もある)。
巻末に音源案内もあるので、少しずつCDを聴いてみようと思う。
アジット・K・ダースグプタ『ガンディーの経済学――倫理の復権を目指して』
これは音楽関係じゃないけど、タイトルに惹かれて。
倫理と経済というこのテーマはいろんな意味でとても重要だと思うので、ぜひ日本の意欲的な筆者による新書レベルでわかりやすい本を読んでみたい。
変わってしまったものもあるし、変わらないものもある。
ところで海外のみなさん、この事態にあって冷静な日本人をあまり称えすぎないでください。
私たちは、恐れで凍っているだけなのです。本当は泣きたいし、叫びたい人もたくさんいる。
もっと泣こう。それから、笑える人から、笑おう。
そして、周囲にある「悪いもの」に気づいても、ヒステリックに叩かないようにしよう。
自然の猛威よりも人間が恐ろしい、という風にならないように。
被災したすべての人々のために祈ります。
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